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祈祷師殺人事件の家

きとうしさつじんじけんのいえ

心霊現象

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福島県須賀川市小作田竹ノ花15-6






心霊の噂

福島悪魔払い殺人事件の舞台となった『祈祷師殺人事件の家』、自称祈祷師の江藤幸子が信者らと共謀して「除霊」と称し、信者7人に激しい暴行を加えて6人を死亡させ、2008年に死刑が確定し2012年に執行されている。

心霊の噂は霊の目撃情報や怪奇現象などの報告はされてないが、殺人事件の現場になっていることから心霊スポットに指定されているという。

 

事件の舞台となった民家は、事件から間もなく四半世紀を迎える今も、ひっそりと立ったままだ。草木が生い茂り、手入れされている様子はない。

近隣住民は「思い出したくない。もうたくさんだ」と口を閉ざす。

日本中を震撼しんかんさせたオウム真理教による地下鉄サリン事件と同じ1995(平成7)年、須賀川市でも宗教絡みの事件が発生した。

閑静な住宅地で起こった本県犯罪史に残る異様な事件は「福島でもオウム事件か」と周囲を騒然とさせた。

民家の中では連日、女祈祷(きとう)師江藤幸子元死刑囚=逮捕当時(47)、2012(平成24)年9月死刑執行=らによる信者への暴行が続けられていた。

魂を清める悪霊払いと称した暴行は「御用」と呼ばれた。

木製の太鼓ばちや足などによる陰惨な殴打。

顔や手足などが腫れ上がった被害者は自ら立ち上がれないほど衰弱、最終的には死に至った。

須賀川署長として当時、捜査に携わった斎藤克彦さん(76)は「少人数による集団生活。決定権は教祖にあった。

序列が付いた信者同士でけん制が始まり、せっかんに発展したようだ」と神妙な表情で思い返す。

信者の多くは家族の病気など悩みを抱える人たちで、弱みがあった。

信者の心理を知り得る江藤元死刑囚は神格化された。

その「教え」は絶対だったとみられ、江藤元死刑囚の指示に従う形で、信者の家族同士でも暴行が行われるほどだった。

なぜ、死亡するほどの暴行が行われるようになったのか。

法廷で明らかになったのは、「江藤元死刑囚の私情」だった。

愛人関係だった男性信者への独占欲や他の女性に対する嫉妬、金銭トラブルなどが引き金となり、暴行がエスカレートしていった。

「背景にあるのは結局、男女関係と金だった」(斎藤さん)。

被害者は、江藤元死刑囚の「教え」を信じていたとみられ「死者が起き上がる」と疑わなかった信者もいた。

当時の捜査関係者によると、江藤元死刑囚は「私には神が乗り移っている。神事だった」などと供述していたという。

ただ、江藤元死刑囚について「ごく普通の人で、会えばあいさつした」との印象を抱く近隣住民もいた。

宗教が絡んだ、閉ざされた空間での異様な集団生活。

近所の70代女性は「変だと思っても、なかなか気付かないもの。早く忘れてしまいたいが、誰も忘れられない」。

狂気を極めた事件の衝撃は、今も残っている。

福島民友新聞

 

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