心霊現象
女性の霊
周辺住所
滋賀県米原市池下870(付近)
表記されている住所は確定ではない場合がありますので、マップのピンを目的地に指定して下さい。
心霊の噂
農業用水池として造られた池『三島池』、姉川の伏流水を利用して灌漑用に作られ、別名「比夜叉池」とも呼ばれている。
心霊の噂は池の湖面に立っている女性の霊が目撃され、小雨が降る夜には着物などを織る機織りの音がどこからか聴こえてくるという。
この怪奇現象の原因は人柱になった領主の乳母である「湖沼の伝説」が関係しているのではないかと言われている。
伊吹山に源を発し、琵琶湖に注ぐ姉川。その伏流水を水源とする三島池(周囲九一○メートル、平常水深八○センチ、雨季には一二○センチ)は、南北に長い楕円形の灌漑用貯水池。
別名・比夜叉池。マガモの自然繁殖地の南限である。
ある年、晴天が続いて、田畑を潤す大切な用水池が涸れてしまった。領主の佐々木秀義が占わせると、人柱を立てればよいというお告げがあった。
早速領地一円に触れを出して人を募ったが、もちろん進んで人柱になろうという者はいなかった。
村は、誰が人柱になるかという話でもちきりだった。
秀義に比夜叉御前という乳母がいたが、機織りをしている窓の外で村人たちが人柱の話をするのを耳にした。
比夜叉御前はすっと立ち上がり、機を持ったまま池のほとりまで行くと、中央にわずかに残っていた池の水へ身を沈めた。
その夜、池からは機を織るような不思議な音がしていたが、夜が明けてみると、池は満々と溢れんばかりの水を湛えていた。
その後は年中絶えることなく水が湧き出し、毎年のように豊年を迎えたのだった。
今も、小雨そぼ降る夜に池のほとりを通ると、池の底から微かな機音が聞こえてくるという。
池の西岸にある三島神社は佐々木家の氏神だが、その社から少し離れたところに、比夜叉御前の供養塔があり、「名にも似ず 心やさしき たをやめの 誓も深く みつる池水」という歌碑も建てられている。
中野晴生
近くの心霊スポット
全国心霊マップ